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約7割のシェアを誇る「成牛革」の生産量 兵庫県における製革業の歴史はきわめて古く、弥生時代後期に大陸から帰化人が鞣製技術を伝え、その基礎を築いたとみられています。その後、江戸時代中期に全国的な商品経済の発達と姫路藩の重商政策のもとに大きく発展しました。

兵庫県皮革産業の歩み

(1)皮革産業の始まり 播州白鞣革

1.姫路白鞣革は貴重な技術文化

人類が最初に身につけた衣服は、恐らく動物の皮であったと思われる。それは獲物である動物から剥皮し、単に干したり揉んだりするだけで得られる天然の織物であった。四季の変化に耐え、極寒の地に住んだり、氷河時代を乗り越えられたのも毛皮という優れた防寒具の活用を知っていたからである。皮なめしは、人類が最初に手がけた化学工業といってよいのである。

歴史的にみて、わが国に伝わる最も代表的な皮鞣方法は甲州印伝に用いられる脳漿鞣(鹿革)と姫路白鞣革(牛革)に集約される。白鞣革は植物油鞣の一種であり、世界的にみても、今日まで伝えられているという意味において極めて貴重な存在である。

兵庫県の皮革産業の歩みを考える時、古くは播州なめしと称された、この姫路革の歴史があったことによって現代の製革産業があるといわなければならない。

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