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約7割のシェアを誇る「成牛革」の生産量 兵庫県における製革業の歴史はきわめて古く、弥生時代後期に大陸から帰化人が鞣製技術を伝え、その基礎を築いたとみられています。その後、江戸時代中期に全国的な商品経済の発達と姫路藩の重商政策のもとに大きく発展しました。

革の種類

鞣しによる分類

革の製造工程は、準備工程、鞣し工程、仕上げ工程に分けられますが、その中で鞣しの工程は鞣し剤でコラーゲン繊維、組織を固定、安定化し、革としての基本的性質を付与する作業といえます。その工程の違いによって革を分類する方法が鞣しによる分類ですが、代表的なものにクロム鞣し革、植物タンニン鞣し革、特殊なものとして油鞣し革などがあります。

クロム鞣し

クロム鞣し革の特徴は、青色で、柔軟性、弾力性、拡張性、耐熱性、染色性に優れ、比較的軽く、可塑性がいくぶん劣ります。クロム鞣し革はクロム鞣し剤単独ではなく、植物タンニン、合成タンニンやクロム以外の無機鞣剤等との複合鞣しによる革が多い。

植物タンニン鞣し革

植物タンニンの特徴は、茶褐色、光により暗色化しやすく低pHで淡色に、高pHでは濃色となります。堅ろうで摩粍に強く、伸びが小さく、可塑性が大きく、成形がよい。比重は比較的大きく、耐熱性が劣ります。

油鞣し革

革油鞣しの特徴は、非常に柔軟で、吸水性が良く、適度の親油性を持ち洗濯が可能です。アルデヒドとの複合鞣しで行われることが多く、代表的なものにセーム革があります。

その他

鞣剤や鞣し方法によりその他にも多種多様の革がありますが、それらの性質は、鞣剤あるいは鞣し方法によってそれぞれ異なります。