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約7割のシェアを誇る「成牛革」の生産量 兵庫県における製革業の歴史はきわめて古く、弥生時代後期に大陸から帰化人が鞣製技術を伝え、その基礎を築いたとみられています。その後、江戸時代中期に全国的な商品経済の発達と姫路藩の重商政策のもとに大きく発展しました。

革のできるまで

「なめす」とは?

1.原皮の輸入

牛、馬、羊、やぎ皮などが輸入され、豚皮のみが国産原皮となっている。原皮はアメリカ、オーストラリアの他にヨーロッパ、東南アジアなどからも輸入される。

2.原皮の輸入

日本の港へ到着後、いろいろの手続きをして倉庫へ持ち込まれ、その後各工場へ運ばれる。


3.原皮水洗い

原皮に付着している汚物を取り除く。
汚れた水は処理をして、きれいな水にしてから外へ流す。


4.石灰漬

原皮に付着している汚物を取り除く。汚れた水は処理をして、きれいな水にしてから外へ流す。


5.フレッシング

皮の裏面に付いている不用物を取りのぞく。


6.スプリッティング(バンドナイフ)

製造する用途(靴用・かばん用・衣服用など)に応じて、皮の厚みを分割する。


7.なめし

クロムなめし、タンニンなめしなどの方法で皮にいろいろな耐久性をもたせる。


8.背割り

牛、馬など大きな革では、作業がしやすいように1頭分の革を背筋に沿って半分に分ける。


9.水絞り

水分を取り除くと同時に革を伸ばす。


10.バンドナイフ

なめしの前に皮を分割しなかった場合は、ここで分割する。


11.シェービング(裏削り)

革製品の用途に応じて、革を削って最終的な厚みにする。


12.再なめし・加脂・染色

革のやわらかさなどを調整しながら染色する。


13.セッター(伸ばし)

染色した革の水分を取り除くと同時に革を伸ばす。


14.ガラス張乾燥・真空乾燥・網張乾燥

網、金属板などに革を伸ばしながら張って乾燥する。


15.バイブレーション(革もみ)

網、金属板などに革を伸ばしながら張って乾燥する。


16.バフ(ペーパーがけ)

革の種類によっては、表面をペーパーで擦りとり、なめらかにする物もある。


17.塗装作業(機械ぬり)

自動スプレー装置やカーテンコータなどで着色をする。


18.塗装作業(手ぬり)

スプレーとか手ぬりで、まず着色をする。


19.塗装作業(スプレー)

希望の色に合わすため、スプレーで最終的な調整をする。


20.型押し・アイロン

革を伸ばしたり、艶を出す目的でアイロンをかけ、美しさを強調する。また、革にいろいろな模様をつけるために、型を押す。


21.物性試験・外観検査

革を伸ばしたり、艶を出す目的でアイロンをかけ、美しさを強調する。
また、革にいろいろな模様をつけるために、型を押す。


22.計量

革の面積をはかる。


23.梱包・発送

革が汚れないように荷造りして発送する。


24.製品となる

靴・かばん・ベルト・衣服・手袋・グローブなどの製品になる。