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乾めんの館 中国から渡来した「めん」の歴史
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乾めんの全国総生産量は全盛期の昭和30年代に40万t台を記録してから次第に減少し、昭和50年代半ばには26万tへと低下、その後60年代にかけてやや持ち直したものの、現在また厳しい状況となっています。

「乾めん類」では、日本そばが4万2千t前後を維持していますが、うどんやきしめんはやや減少傾向にあります。ひやむぎは、昭和40年代までは8万tを維持していましたが、50年代に入ってから急激に減少。60年代に一時的に生産量は増加しましたが、平成に入っても減少傾向が止まらず、現在では昭和40年代の1/4である2万t以下にまで落ち込んでいます。

乾めん類の全体的な落ち込みに対して、孤軍奮闘しているのが手延べそうめん類です。50年代には2万t強の生産量しかありませんでしたが、平成10年には7万6千tまで増加しています。
インスタントラーメンなどの利用しやすい加工食品が好まれる中で、乾めん類も、手延べそうめんのように料理時間の短い細いものが好まれる傾向にあるようです。
豆知識
手延べそうめん類健闘
機械製造のそうめんが大幅に減少し、手延べそうめん類の人気が上がってきています。理由としては天然・本物志向が次第に高まり、自然でかつ高級感を持った手作り食品が好まれるようになったからです。また、地方の特産品という面もあり贈答用の商品として認知されたのも要因ではないかと言われています。

乾めんの悩み
生活のテンポが早くなり、カップラーメンなど短時間で作れるものが好評を博しています。それに比べ、乾めんの場合は、鍋にいっぱいの水を入れて沸騰させ、めんを入れてゆでます。これでもやっとめんがゆで上がっただけで、具材の調理などを含めるともっと時間がかかってしまいます。同じ乾めんの中でも、特にうどんやひやむぎなど、めんが太くてゆで時間の長いものは、敬遠されてしまうようです。

乾めんの生産量推移
(単位:t)
年度 総生産量 56 263,621 8 259.253
42

364,419

57 272,151 9 249,122
43 308,894 58 277,040 10 251,539
44 333,263 59 296,881 11 242,047
45 327,306 60 297,982 12 235,072
46 345,876 61 281,305 13 238,512
47 309,703 62 276,853 14 226,373
48 296,092 63 271,297 15 230,295
49 291,229 平成元年 267,342 16 228,428
50 289,075 2 273,736 17 220,267
51 282,589 3 277,063 18 203,264
52 268,224 4 274,617 19 199,154
53 287,137 5 266,574 20 202,139
54 296,621

6

282,579 21 181,488
55 265,919 7 267,731 22 193,391
小麦粉換算
出典:「乾めん入門」安藤剛久・著、日本食料新聞社

乾めん類生産比率(含そば粉)
単位(%)
  うどん類 日本そば ひやむぎ類 そうめん類 干し中華
平成2 26.1 12.8 16.7 42.0 2.4
3 27.3 12.3 18.1 40.0 2.3
4 28.9 13.0 16.6 38.9 2.6
5 37.2 18.9 18.5 21.5 3.9
6 33.3 20.3 19.4 23.4 3.6
7 25.3 19.4 14.2 38.7 2.4
8 26.1 19.9 13.6 37.9 2.5
9 23.9 22.5 12.8 39.2 2.1
10 23.9 22.5 12.2 39.3 2.1
11 23.1 18.8 12.8 43.0 2.3
12 23.4 18.9 12.7 42.3 2.7
13 21.8 18.1 12.5 45.2 2.4
14 21.9 19.6 11.5 44.5 2.4
15 22.9 19.3 11.3 43.7 2.8
16 23.3 20.3 10.9 42.4 3.1
17 22.7 19.2 10.1 44.7 3.3
18 24.0 18.9 10.5 43.1 3.5
19 23.6 19.0 10.4 42.6 4.4
20 23.7 18.2 10.6 43.0 4.5
21 23.4 18.5 9.7 44.0 4.4
うどん類、ひやむぎ類およびそうめん類には手延べを含む。
出典:米麦加工食品生産動態統計調査年報(2009年)


乾めんの生産地域
乾めんの主要生産地は兵庫、香川、長崎、愛知と西日本地域が上位を占めています。細いめんが好まれるにつれて、それらを主に生産している西日本地区のシェアが高まり、反対にうどん類の多い関東地域のシェアが低下してきています。


主要乾めん生産県

平成21年度

 
都道府県名
生産量
構成比
(%)
うどん類 ひやむぎ類 そうめん類 日本そば 干し中華
生産量
構成比
(%)
生産量
構成比
(%)
生産量
構成比
(%)
生産量
構成比
(%)
生産量
構成比
(%)
兵庫 33,951 25.0 1,723 5.5 3,709 28.4 25,702 42.7 2,559 10.2 259 4.4
香川 24,090 17.7 12,716 40.5 2,264 17.3 8,784 14.6 326 1.4 0 0
長崎 14,910 11.0 1,131 3.6 21 0 13,665 22.7 19 0 72 1.2
長野 14,478 10.6 387 1.2 391 3 680 1.1 13,020 51.5 1 0
北海道 11,255 8.3 1,917 6.1 1,025 7.8 1,899 3.2 1,332 5.3 5,083 85.3
茨城 9,759 7.2 4,138 13.2 1,347 10.3 1,439 2.4 2,728 10.9 106 1.9
宮城 7,862 5.8 1,960 6.2 1,167 9.0 3,695 6.1 1,033 4.2 8 0
山形 7,708 5.7 1,782 5.7 1,092 8.4 1,205 2.0 3,464 13.8 164 2.8
愛知 6,388 4.7 2,276 7.3 1,148 8.8 2,292 3.8 658 2.7 14 0
群馬 5,563 4.0 3,344 10.7 915 7.0 831 1.4 216 0 256 4.4
全国 193,422 100 47,886 100 18,757 100 83,416 100 35.039 100 8,319 100
資料:農林水産省「米麦加工食品動態等調査」
注:うどん類、ひやむぎ類およびそうめん類には手延を含む