• 皮革
  • ゼラチン
  • 鎖
  • マッチ
  • ボルト・ナット
  • 乾めん
  • 菓子
  • ゴルフクラブ
  • 地酒
  • いぶし瓦
  • 家具
乾めんの館 産業の機械化と移り変わり
起源と歴史
乾めんの種類
全国の乾めん
乾めん産業の変化
JAS規格による分類
乾めんの原料
製造工程
生産と消費
7月7日は乾めんデー
技能検定制度
西播地域と乾めん作り
手延素麺「揖保乃糸」
乾めんの館HOME

乾めんは、わが国の食品の中でも特に歴史のある伝統的なものです。乾めん産業は各地の特産品を製造する地場産業として発展し、小規模生産工場が数多く存在しています。
乾めん産業全体としては合理的な機械化が進んでいますが、手延べそうめん類などは、まだまだ昔ながらの家内工業として手作りが行われています。

豆知識
めん類をよく食べる街
1997年の調べによると、1世帯当たりのめん類に対する年間支出額が高い都市は、1位、讃岐うどんで有名な高松市で26420円。2位は稲庭うどんで有名な秋田市の24180円。3位は盛岡冷めん、わんこそばで有名な盛岡市の22998円となっています。

手延べめんの産地増加
手延べめんの人気を反映して産地は増える一方です。現在は北海道から沖縄までの全国31都道府県で生産されています。

機械めん製造
明治時代中期辺りから合理化のため、乾めん製造の機械化が本格的に進み、全国的に広まりました。

製麺機乾めんは、ただの地場産業としてではなく、地域色豊かな特産品として、全国的に早くから広く流通した食品でした。大型量販店が台頭してくる昭和30年代半ばから流通が拡大してくると、乾めんも本格的に全国的な流通を迫られました。小規模な生産形態だった家業や生業から、全国流通に耐えられる生産規模を持つメーカーへと近代化する必要がありました。そのあおりをうけ、1950年代から有力企業の規模拡大が急速に進み、零細企業は転廃業を余儀なくされてしまいました。

需要の少ない期間に製麺を行い、それを在庫備蓄して需要の最盛期に出荷するという生産形態をとっていた乾めんですが、機械乾めんは機械化が進み、生産規模が大きくなるにつれて、需要の最盛期に向けて生産能力の関係から下請け生産を起用することが多くなっています。

手延べめん製造業
冬の寒い戸外でめんを伸ばし、さおにつるして乾燥させて作っていた手延べそうめんですが、若い世代がこうした作業を敬遠するようになりました。理由は熟練までに相当の期間を要し、また、きつい労働だったためです。このため、熟練職人が次第に少なくなり、後継者や人手不足が深刻な問題になるにつれて、手延べめん製造業にも機械化を導入する動きが現れました。

手延べ麺は乾めんの中で特に消費を伸ばしているだけに、今後消費の拡大に対応していくために、どういったかたちで機械化を図るかが大きな問題となっています。その反面、本当の意味での手作りのめんが少なくなっていくことで「手延べ」という言葉の使用に疑問がもたれているという一面もあります。