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製造工程

世界にも類を見ない巧妙かつ複雑な製法

酒造りは「一麹二もと三つくり」といわれ、世界でも類を見ない製法が用いられます。
米を発酵させて造られる醸造酒が日本酒になりますが、米には糖分がないので、そのままでは発酵しません。まず米を麹菌の酵素によって糖分に変え、そこに酵母を加えて発酵させるという、巧妙で複雑な仕組みによって造られます。

一般的な日本酒の作り方

精米/玄米を削り精米していきます。淡白・灰分・脂肪分が含まれる「ぬか」を取り除かないと麹やもろ味がうまく出来ません。平均的で70%程度まで精米しますが、大吟醸では30%まで精米することもあります。
上槽/発酵が終わった醪をしぼり、酒と酒粕にわけます。
ろ過/しぼりたての酒にはデンプンやタンパク質などの澱(おり)と呼ばれる微粒子が残っているため濁っています。これを沈殿させたり、ろ過機でこして透明な酒にします。
火入れ/酒が白く濁ったり、味が酸っぱくなるのを防ぐため約60度で加熱し、殺菌するとともに、酵素の働きをとめて、味を調整します。
貯蔵・熟成/火入れが終わるとタンクに貯蔵し、熟成させます。
火入れ・瓶詰め/貯蔵酒(原酒)をアルコール度数15〜16%まで水でうすめます。その後再度殺菌のために約65度まで加熱し、瓶にキズがないかどうかチェックしたのち、瓶に詰めて常温に戻します。
製品/検査を厳重に行なった後、箱詰めなど包装を施し製品として出荷します。
洗米・浸漬/精米した米の表面についているぬかを洗い落とし、米をタンクに入れ水に浸し、吸水させます。これを浸漬と言います。
蒸米/吸水させた米を今度は蒸すことによって、米のデンプンをのり状にします。
製麹/蒸米に種麹を(麹カビ)をまぜ、麹を作ります。
もろみ造り/酒母に麹、蒸米、水を加え、発酵させ醪を作ります。酵母の濃度が薄まらないよう3回に分けて加えます。