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骨を強くしたり、潤いのある肌にしたり、
高血圧を防いだりと
健康で若々しい体づくりに役立ちます。
コラーゲンの主な仕事は、関節痛を和らげたり、骨を強くしなやかに保つこと、また、肌にハリと潤いを保つ、消化器官を保護する、血圧の上昇を抑制するなどがあります。また最近では、スポーツの分野でケガの予防や治療促進に役立てる研究が進められるなど、社会の高齢化や健康志向のブームとも相まって、コラーゲンへ大きな関心が集まっています。


分子レベルで違いがあるだけで、
食品という枠組みでは同じもの。
らせん状の細長い分子が3本より合わさって三つ編みのような形状になっているコラーゲン。これに熱を加えると3本の分子が外れ、バラバラの状態になります。これがゼラチンです。コラーゲンとゼラチンは分子レベルに違いがあるものの、食品としては同じものと考えて差し支えありません。ゼラチンはコラーゲンを87%も含み、まさにコラーゲンの塊ともいうべきすぐれものです。


高い栄養価と消化吸収の良さから
離乳食にもおすすめできるほどです。
約87%がコラーゲンの他、水分が約10%、他に微量のカルシウム、リン、鉄分が含まれたゼラチン。中でもタンパク質は、18種のアミノ酸で構成され、トリプトファン以外の必須アミノ酸をすべて含み、特に子どもの成長に欠かせないリジンを多く含有しているのも特筆すべき点でしょう。また、栄養価に優れている一方、消化吸収もよく、いっしょに摂取した食物の消化を助けるなどの働きがあります。離乳食や幼児食におすすめできるのはもちろん、胃腸が弱っているときにも最適な食品です。


ゼラチンならではの不思議。
温めれば液体、冷やせばゼリー、その理由は…
ゼラチンの基本構造をみると、約1000個のアミノ酸が細長い状態に並んでいます。ゼラチンを熱い液体の中で溶かすと網目状の構造がこわれ、分子が自由に液体の中を動くようになります(この状態をゾルという)。次に液体の温度を下げると分子同士が引き合って弾力性のある網目の構造を作ります(この状態をゲルという)。熱すると溶けて液体に、冷やすと固まってゼリーにと、温度によって何度も変化するのがゼラチンの最大の特性です。冷たいゼリーが、お口のなかでツルッと溶けるのって最高においしいですよね。


ゼラチンは動物性タンパク質からできています。
寒天は植物性でノンカロリー、栄養はありません。比べてゼラチンは動物性であり、タンパク質の他栄養素が豊富。しかもカロリーもあります。また、その性質を比べると、寒天は常温では溶けませんが、ゼラチンは溶けてしまうのは先にふれたとおり。そのため口溶けがよく、離乳食や介護食にも積極的に用いられています。皆さんもお気づきかと思いますが、寒天で作ったゼリーは少し歯ごたえがありますよね。


コラーゲンは骨にカルシウムをくっつける足場のようなもの。
なければカルシウムが骨にくっつくことができません。
コラーゲンが先に作られなければ、カルシウムが骨に付くことができず、丈夫な骨になりません。カルシウムの硬いけれどもろい性質を、柔軟なコラーゲンが補っているのです。


肌のタンパク質の70%はコラーゲン。
皮膚では表皮の下の真皮に存在するコラーゲン。このコラーゲンから作られるコラーゲンペプチドが、肌のコラーゲンの生成に役立っていることがわかってきました。


1日5〜10g摂るのを目安にしましょう。
体重50kgの人の場合、約3kg(約6%)がコラーゲンです。このコラーゲンが毎日新陳代謝で生まれ変わっていることを考えると、1日5〜10g食べて補うのが理想的です。