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人間をはじめとした動物の体の中に最も多く含まれるタンパク質・コラーゲンは、体内のタンパク質の実に20〜40%を占有。うち40%は皮膚に、20%が骨や軟骨に含まれ、その他は血管や内臓など広く全身に分布しています。その働きも多彩で、骨、軟骨、腱など結合組織の主要な構成成分として体や臓器を支えるだけでなく、細胞同士をくっつける接着剤のような役割も。また、このような物理的な機能のほかにも、細胞の増殖や器官の形成、傷口の治癒促進など、生体活動にもコラーゲンが大きな影響を与えることが解明されています。

人の体内では常にコラーゲンの分解と生成が繰り返されていますが、加齢が原因でこのバランスが徐々に崩れてきます。皮膚にシワやシミが発生したり、関節が痛んだりするのもこのコラーゲンの減少によるものです。できるだけ老化を防止したいなら、コラーゲンの補給が大きなポイントとなるのは言うまでもありませんね。

コラーゲンをミクロの目で見ると、らせん状の細長い分子が3本より合わさっています。この分子は水に溶けませんが、長時間加熱することで水溶性に変化します。そのとき液中に抽出されるのがゼラチンです。この現象は、私たちの暮らしの案外身近にあります。例えば、コラーゲンたっぷりのすじ肉の煮込み、豚骨スープなどを作った際、冷めるとゼラチンが固まってゼリー状になっているのをご覧になったことはありませんか?このことはコラーゲンを含む食品を食べること=ゼラチンを摂取するということを、わかりやすく示していますね。

食品市場で一般的にコラーゲンと呼ばれるものは「コラーゲンペプチド」を指します。ゼラチンと違って簡単に溶解する事が出来、低分子の為に吸収に優れています。これを摂取する事で、健康・美容に大きな効果が得られることは今や誰もが認めること。コラーゲンを摂取することで、肌の保湿、高血圧の防止、骨粗鬆症の軽減、関節炎の治癒などに効果があるだけでなく、体内のコラーゲン合成を促進し、老化防止にも大きく貢献します。ますます高齢化を迎える21世紀。コラーゲンの重要性は高まっていく一方でしょう。