兵庫県姫路市の地場産業を詳しくご紹介。
チェーンの歴史は古く、紀元前より、地中海を囲む多くの港で使用されていました。城壁の延長として築かれた、防護壁を持つ港は、その入口に鎖を張って、外敵の進入を拒みます。港の形が下図のようになっているので、鎖を張ることによって守れます。ギリシャ、ローマ時代にアテネの外港として築かれたピレウスの港がその初めとされています。
8世紀から12世紀にかけてスカンジナビア半島に原住し、ヨーロッパ各地で活躍したヴァイキングは、 航海術にも長けていたが、青銅器・鉄器の長い伝統を持ち、発展させていきました。これはスカンジナビア半島に眠る豊かな鉱脈が容易に採掘出来たことによります。彼らは鉄を鍛え、焼入れする技術も持っていたようです。 彼らが初めて鎖を船舶の係留用に用いました。デンマークのフィン島で発見された錨には30フイート以上の鎖が付いていました。しかし、それ以降、 数世紀の間、アンカーチェーンの使用例は見当たりません。 18世紀の始め、世界は大航海時代に入り、世界貿易の増加と共に、大きな商船が発達し始めました。 船舶の大型化と共に、船体の強度を増す為に木造船の外側に鉄板を張り始めると、従来の麻のロープがすぐに切れてしまう。そんな時、アンカーチェーンの使用が始まりました。
|