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姫路の鎖づくり-姫路に鎖づくりについて一緒に学びましょう- 国産鎖の60%以上が姫路市で造られています。このサイトでは姫路の『鎖』づくりについて紹介します。

フラッシュバット溶接~『鎖』のつくりかた~

鎖は、どうやって造られているのか??硬い鉄の輪を造ってつなげるその方法とは??

フラッシュバット溶接とは?

通電している2本の電線を接触させると『バチ・バチ』という音と共に火花が飛びます。この時に発生する熱を利用して金属を溶かし溶接する方法をフラッシュバット溶接と言います。

変圧器で電極に流れる電気は12ボルト、1,000アンペアー程度、小電圧・大電流が瞬時に接触部分を溶かします。接触・離脱を繰り返し、溶接面が均一に溶解した時、大きな圧力(12Kg/mm2)で加圧し圧接します。

接触 通電(12V1000A) 加圧(12kg/平方ミリメートル) 接着

フラッシュバット溶接の特徴

特徴

  • 1.接合強度が強く、信頼性が高い。
  • 2.加熱範囲が狭く、熱影響部が少ない。
  • 3.消耗品が少なく、コストが比較的低い。
  • 4.溶接速度が速く、きわめて高能率です。
  • 5.自動化しやすく、大量生産向きです。
  • 6.大きな欠点は、溶接設備が非常に高価なことです。

利用分野

  • 1.アンカーチェーンの溶接(船舶係留用)
  • 2.ステンレス系船環の溶接
  • 3.自動車用タイヤホイル・リム・ステアリングシャフト等の溶接
  • 4.鉄道用レールの溶接

溶接法の体系

溶融 ガス溶接
アーク溶接 直流溶接
交流溶接
テルミット溶接
圧接 熱間圧接 抵抗溶接 スポット溶接
アップセット溶接
プロジェクション溶接
フラッシュバット溶接
その他
(溶融圧接) 鍛接
ガス圧接
スタッド溶接
その他
常温圧接 周相溶接 冷間圧接
ロール圧接
爆発溶接
その他
ろう接 ろう付(硬ろう付) 金ろう
銀ろう
その他
プレーズ溶接 ステライト溶接
トビンプロンズ溶接
その他
はんだ付(軟ろう付)

アーク溶接との比較

フラッシュバット溶接は、導入時に、高価な設備導入コストがかかりますが、大ロットを自動制御で生産できるため、安定した品質での大量生産が可能です。

アーク溶接の場合、初期の設備投資は、安価ですが、ランニングコストが高価で、大量生産には向きません。
商品の品質にもばらつきがでます。

このため、鎖の製造にはフラッシュバット溶接が採用されています。

  フラッシュバット
溶接
アーク溶接
設備の規模 大掛かりな設備が
必要
簡便な設備でOK
設備コスト 高価(数千万円単位) 安価(数十万円程度)
生産ロット 大ロット向き 中・小ロット向き
制御方法 自動 手動・半自動・自動
加工方法 熱間加工・冷間加工 冷間加工
ランニング
コスト
安価 高価
溶接の信頼性 信頼性が高い バラツキ有り
品質の均一性 安定した品質 バラツキ有り