「世代を超えたインスピレーション(和訳)」…それは、今夏に世界中の多くの人々へ、「真夏の夢」を届けてくれた第30回「ロンドンオリンピック」のスローガン。
インスピレーションを直訳すると「閃き」だが、今大会には、「情熱」とか「感動」といったニュアンスも託されていたようだ。
世代を超えた各国のアスリートの競演、そして「エリザベス女王二世」の開会宣言に始まって、閉会式には女王の代理として、若き「ヘンリー王子」が列席されたという采配は、とてもオシャレな演出だった。
ロンドンといえば、欧米に私が初めて渡った(仕事で)スタートラインの地だ。
連日連夜(日本とのサマータイム時差8時間)の熱戦をテレビで観ながら、英国の伝統と誇り、歴史的な建造物、芸術性の高さを思い出し懐かしさもこみあげてきた。
睡眠不足と引き替えに、「感動の渦」を届けてくれた世紀の大会は、沢山の人々に好奇心の目覚めも抱かせたことだろう。
ところで、先の「閃き」という用語だが、「門」の中に「人」が入っていることから、興味深くて以前から好きだった。
でも「閃き」は、心身ともに疲れがたまると、才気あふれる人にも訪れないだろう。
知恵を働かせ才能を発揮するには、「休養」と「栄養」「気分転換」が必要か。
ときには、映画館に出向いて日常を忘れ、名画を鑑賞するのもいいだろう。
先日「ミッドナイト・イン・パリ」という映画を観に行った(監督はウディ・アレン)。
アカデミー賞とゴールデングローブ賞とで、最優秀脚本賞をW受賞しただけあって素直に魅せられた。
パリへ休暇にきた主人公が、夜のパリをさまよっていると、午前0時に謎のお迎えがきて、文化と芸術が花開いた1920年代のパリへとタイムスリップできる物語。
そこで、「ダリ」や「ピカソ」「ヘミングウェイ」他に出会うといったロマンチックコメディ。
立秋を過ぎても、暑い今夏だからこそ、皆さまも、刺激的な夢をごらんのことか。
例えば、〈書写の里・美術工芸館〉主催の「たそがれコンサート(8月25日・夜)」や、〈円教寺〉主催の「陶芸教室(8月25日・昼)」に出かけてみる。 すると、「ラストサムライ」たちに会えるかも(?)
〜 商いのエッセイスト 〜
ドミナント代表