粋な・セクシー・ダンディ・ワイルド・夜・闇・魔女・自立心旺盛…その他諸々と、「黒い色」から放たれるイメージや、インスピレーションは想像以上に豊かだ。
黒い服は、装う人によって気品が漂ってきたり、風格が感じられたり、ミズっぽく映ったりと七変化する。
黒い服を流行らせ、こよなく愛した女(ひと)といえば、かの「ココ・シャネル」(1883〜1971)が有名だ。
気品があってセクシー、従順そうでワガママ…ときには「一匹狼」を地で行く、そんな演出もできる黒は、まるで「シャネル」の気質を代弁しているかのよう…。
表情豊かなその色を、「館」や「販促ツール」のメッセージカラーに活かしているのが、昨秋(10月15日)、有楽町にオープンした「阪急MEN’S TOKYO」か。
イメージキャラクターには、なんと、あの「海老」さまを起用するなんて…キャスティングもぬかりない!
浪花発の館だけあって、キャッチコピーは「世界が舞台の、男たちへ。」と迫力満点。
「なんか、場違いな所に来てしまった?」と、オバさん(私…)が惑うほどに、館内の演出をはじめ、商品もFA(販売スタッフ)もハイグレードなのだ。
商品は、海外の著名ラグジュアリーブランドのオンパレード。
その上、販売スタッフは「美男・美女」が勢揃い。教育が行き届いているのか、各人の気質なのか、接客・接遇マナーも申し分ない。
私だって、かつては2社のインポートのラグジュアリーブランドで、メンズの営業部門を統括していたではないか…。
カップルで行ける、現代版の「夢の配達人」商法が成功しているケースだろう。
そうそう「夢の配達人」と「粋な買い物空間」といえば、「播産館」だって負けていない。
外観は、ちょっと目にはオフィスビルか、と見間違える人もいるが、店内に入れば、そこは…粋な「西はりま」の夢空間!
地元が誇る美味なグルメや地酒あり、皮革小物や手ぬぐい、Tシャツ…他の展開はもちろんのこと、「姫路美人」「会話美人」「笑顔美人」…と、個性的なスタッフが心よりお待ちいたしておりますから…。
〜 商いのエッセイスト 〜
ドミナント代表