「美しい花には、トゲがある…」「可憐な花には、毒が…」 そんな花といえば、「ばら」と「すずらん」か。
美女に「我を忘れるほど、のめり込んで、痛い目にあわないように…」といった諭しのフレーズだ。
華やかな「ばら」にふれると、油断をすれば、トゲで痛い思いをする。
芳香な「すずらん」には毒性があって、花や根に、死にいたる成分が含まれているという(心臓に悪影響の)。…その花を活けた水を誤飲して命を落とした人もいる。
でも…しかし、神代の昔から、それらの花々は、万人に愛されてきたのだ。
「赤いばら」といえば、オペラの「カルメン」、「オペラ座の怪人」といった名作が思い浮かんでこよう。
「すずらん」は、かの偉大なクリエーター「クリスチャン・ディオール」が、こよなく愛したことでも知られている。
そろそろ、レィニーシーズンに入る。
6月の第2日曜日は、「花の日」(2012年は10日)。欧米では「バラの日曜日」と親しまれ、子供たちが、花束を礼拝堂に飾った後、病院や福祉施設に届ける。
そして「第3日曜日(17日)」は、「父の日」。…「ダンディパパ」「フェミニンなお父さん」「ジェントリーなお父さま」「マイ・ダディ!」その他と、人それぞれに、いろんな「お父さま」がいよう。
「辛口パパ」と「甘口パパ」がいて、お酒もスィーツもいけるお父さんもいる。
感謝の気持ちをギフトで代弁するときには、「黄バラ」を忘れないで…!
父の日の「マスコットフラワー」として、黄バラが、わが国に浸透するまでには15年ほどの時を必要とした。それまでは、黄色い「リボン」や「花」なら何でもよかった。
黄バラに着地した理由はさておき、英国をはじめ「守護色」が「黄色」…というお国は少なくない。
「播産館」に足を運んで、ギフト用の「黄色いグッズ」を探してみよう。
ご婦人たちも「バラ」の月にあやかって薔薇模様の「姫革細工」を、ご自分への「ごほうび」にどうぞ。…梅雨空の合間には、いろんな「ばらのバラード」が流れる。
〜商いのエッセイスト〜
ドミナント代表