「かぶ」のスープ、採り立て野菜のサラダ、雑穀米のごはん、…そして、和風デミグラソース煮のキャベツとお肉の傍らには、おいしい「夢そば」が!
窓の外からは、山々に畑が抱かれて、コテージが視界に入ってくる。
日頃の雑事やストレスを忘れるには、格好のロケーションだ。
「いちご」や「ブルーベリー」「ラズベリー」も、すくすくと育っているだろう。
姫路市夢前町神種(このくさ)に、「農家レストラン…夢やかた」がある。
山羊たちも、可愛かったなァー。
伺ったその日、殿方のご一行(小麦色の肌をした)が、そちらのオーナーである(有)夢前「夢工房」の、衣笠社長の「体験談」を聴きにこられていた。
隣接の物販場(自社製品の他に、地元企業の特産品も展開…白鷺陣屋の銘菓、香寺ハーブガーデンのナチュラリーな品々、杵屋のスイーツ他)には、野菜や生花を求めてご婦人たちが来店していた。
レストランの窓際には、おしゃれな若いカップルが、静かに語り合いながらランチタイムを楽しんでいた。一つひとつのシーンが、のどかな「絵」になっていて、欧米のカントリー風景とも重なった。
まさに、「食育」世界の広がりか。
「食育」とは、実体験を通じて「食」についての「知識」と「食」を選択する力を身につけ、健全な食生活をすることができる人間を育てることを目ざした学習の取組み。
今頃は各地で、身体が欲しがる「自然の恵み」をお届けする、マルシェやイベント(姫路二階町商店街では、4月6〜8日に「ふれあい新鮮市」で「近畿のええもん・うまいもん展」を開催)が盛んだ。
ネット社会が、人々の暮らしを支配してしまいかねない昨今だが、人々が「集う」所に顔を出すことは気分転換にもなる。
イタリア人などは、とても話し好きだから、食卓を家族全員で囲み、時間をたっぷりとかけて食事をする。
「個食」化が著しい今どきより、昔の方が、大勢で食卓を囲んだから、刺激があって心が潤ったようだ。
〜 商いのエッセイスト 〜
ドミナント代表