その日(3月17日・土)の沖縄市は、好天(気温25度)に恵まれて、いくつかの商店街が記念式典や「第5回・セントパトリックスデー」のパレードで盛り上がっていた。
前日までは那覇市の国際通りで、店舗の「リテール・サポート」に飛び回っていたが、沖縄市のパレードを観ずには帰れなかった。
沖縄市は、琉球王朝の移り香が漂う「昭和レトロ」な風土に、アジアや欧米文化が融合した摩訶不思議な街だ。
以前、私は「灘のけんか祭」(姫路市指定重要無形民俗文化財)から、すごい「刺激」と「エネルギー」をもらった。
今回は「緑のパレード」とも言われる、アイルランドで最大級の「お祭り」から、「いやし」と「なごみ」を土産に帰ってきた。
アイルランドでは、キリスト教を広めた宣教師「セントパトリック」の命日に、彼を讃えて国中がお祝いをする。
2012年は、「3月17日」をはさんで、沖縄市を含む全国12ヶ所の街・町(ホテルなど他も)でパレードやアトラクションが行われた。…皆んなが「アイリッシュ」になって楽しみ、「街おこし」の一環も担ったようだ。
沖縄市も昨春は、東日本大震災による自粛で中止になった。
その分、今年はパレードをリードする「アイリッシュ・パブ」のマスターと「アイリッシュ・バンド」の仲間たちをはじめ、参加者全員から並々ならぬ意気込みが伝わってきた。
毎回、協力してくれる「米軍のマーチングバンド」は、威厳があって超カッコイイ。
市の公的機関や地元企業、駐日アイルランド大使館の応援もあって、テープカットに並んだ方々(東門美津子市長をはじめ、中央パークアベニューの理事長で、主催者代表の桑江清氏その他)も、ハサミにそれぞれの熱い想いをこめられていたようだ。
パシャカシャとカメラに夢中になって、長い坂道を往復した私は、自らの歳と体力をすっかり忘れていた。
その日の「ドレスコード」は、緑色。…アイルランドのシンボルカラーが緑色で、国花が「シャムロック」だから。
ならば、姫路市の市花は「サギ草」だし、白鷺城と相まってイメージは白が似合う。
〜 商いのエッセイスト 〜
ドミナント代表