「ジュヴ スウェト ユヌ ボンナネ!」
フランス語で、「新年おめでとう」の意味。
「播産館」の名産品と、スタッフを応援してくださる各地の皆さま!…本年も、よろしくお願い申し上げます。
2012年の年神様を迎えたばかりなのに、「七草がゆ」「成人式」、そして「鏡開き」の行事と…時はあわただしい。
冒頭のフレーズは、横文字から逃げたい性分の私が、唯一、得意げに発音できる「あいさつ」言葉だ。
クリスチャン・ディオールに在籍していた頃、わけあって、フランス語がわかる「国際部」のスタッフに調べさせた。
当時のディオールは、フランスからの直輸入品と、旧鐘紡が生産していた「メンズ・レディス・ベビー・アクセサリー」部門との双方を国内で展開していて、「推販教育部」の課長だった私は、営業部隊と大切な「お取引先」のサポートに飛び回っていた。
「フレンチ服」を展開しているのに、「HAPPY NEW YEAR!」という年初の「ごあいさつ」じゃ月並みで、“色気”がないから…と全事業部に納得してもらった。
DM以外の色彩を極めても、フランスの風土色は、石灰岩からなる国土のインスピレーションから、グレイッシュトーンを前面に打ち出すと、パリの香りが漂った。
ならば「わが国らしい色は…?」 と、あらためて年初に考えてみた。“和の文化”からの由来を思えば、「草木染め」の色調がふさわしいだろう。紅色・鬱金色・青竹色・藍色…などと、ノスタルジックな色群が、皆さま方も浮かんでこられたのでは?
「さて、睦月の色は?」 旬の色の一つに「想紅」(おもいくれない)がある。…まっ白な雪の中に、ぽっかりと浮かんだ、まっ赤な椿の風情(紅白でお芽出たい)をさす。
「ティータイム」には、そんな風情に浸りながら、「西はりまスタイル」を堪能してみたい。…「想紅」の月には、(株)伊勢屋本店の名産品「玉椿」(第1回じばさんグランプリ in 西はりまで大賞受賞)が、冬景色と相まって最高の友となろう。
あと、「白夜の夢」をみたい方には、白鷺陣屋の銘菓「はりま」(第20回全国菓子大博覧会・名誉無鑑査賞受賞)が似合う!
〜 商いのエッセイスト 〜
ドミナント代表